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女性の性欲を高めるフリバンセリンについて紹介

2015年8月にFDA(米国食品医薬品局)によって、『フリバンセリン(商標名:アディ)』という薬が承認されました。
この薬は、女性のHSDD(性的欲求低下障害)に効果を発揮します。
アメリカには、現在200万人以上の女性が性的欲求低下障害で苦しんでいるといわれており、フリバンセリンが承認されたことで多くの女性が再び性欲を取り戻すことが可能となったのです。
男性の性欲増進剤は、性行為を行う前に服用するのが一般的ですが、このフリバンセリンは毎日の服用が原則となります。
毎日の服用によって、女性のHSDD患者の約40%に改善効果が出ています。
臨床試験では、平均年齢36歳の女性被験者が5ヶ月間にわたりフリバンセリンを服用したところ、プラセボ(偽薬)の服用時と比較して性欲が増大したという結果が出ています。
フリバンセリンはピンク色をした無味無臭の錠剤で、1日1回、毎晩服用します。
薬自体は錠剤であり無味無臭なので、毎日の服用も困難ではありません。
なぜ、毎日服用する必要があるのかというと、このピンクの錠剤は、性器への血流を良くして勃起を促す男性用性欲増強剤とは異なり、脳の神経伝達物質に働きかけることで性欲を回復させていく薬だからです。
毎日の服用により、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの分泌を徐々に促進させていき、心身の安定や安らぎ、満足感などを司る伝達物質である、2種類のセロトニンの分泌を調整していきます。
性欲増大効果がピークに達するには、フリバンセリンを服用し始めてから約8週間後とされています。
ただし、服用から8週間程度経てば、突然に体がうずきだして性交渉をしたくなるような媚薬的効果が得られるわけではありません。
また、フリバンセリンの服用を開始した後にパートナーと性交渉したからといって、オーガズムを感じられるというわけではありません。
なぜなら、この錠剤は性的欲求低下障害の改善効果が期待できるもので、オーガズムなどの性的刺激を感じられる効果があるわけではないからです。

フリバンセリンの副作用に注意しましょう

フリバンセリンは、無味無臭の錠剤で毎日の服用が必要となりますが、服用したことで副作用を引き起こす場合もあるため、注意が必要となります。
主な副作用としては、眠気・めまい・吐き気とされています。
2013年ごろに実施されたフリバンセリンの副作用に関する臨床試験では、この錠剤と類似したプラセボで副作用の発現率を比較し、その結果をデータにまとめており、この結果では、プラセボ群は3.7%の確率で眠気・めまい・吐き気が起こったのに対し、フリバンセリン群は9.6%の確率で起こったというデータが出ています。
この結果が確認された時点で、この臨床試験は中止されています。
また、服用方法を間違えると更に重篤な副作用を引き起こす可能性もあるとしています。
例えば、アルコールとフリバンセリンを併用したことにより、低血圧と失神を引き起こす可能性があるとしています。
そのため、低血圧気味の方は特にアルコールとの併用は危険であるため、避けなければなりません。
妊娠を避けるときなどに服用するホルモン避妊薬でも、フリバンセリンとの併用で体に悪影響を与えるような副作用が起こる確率が高まる傾向にあることも立証されています。
性交渉時に避妊をし忘れた、もしくは避妊に失敗した場合には、すぐにでもホルモン避妊薬を服用したくなりますが、フリバンセリンを服用中の場合には併用したことで重篤な症状を引き起こす可能性があるため、自分自身で判断するのではなく、必ず医療機関を訪れて医師の診断を仰ぐことが大切です。
HSDD(性的欲求低下障害)で悩む女性にとっては、このことが原因でパートナーとの関係も悪化してしまったというケースも多く、肉体的・精神的苦痛を受けています。
こうした女性にとってフリバンセリンは頼みの綱でもありますが、正しく服用しないと逆効果となる可能性もあるため、慎重に検討する必要があります。